七面山の龍神様

 

 1年の内に2回だけ、特別な事が体験できる場所があります。それが七面山。七面山は山梨県身延にある山で、山頂手前の敬愼院には宿坊があります。この山は日蓮宗の総本山である久遠寺のある身延山の裏鬼門を護っていて、ここの池には日蓮宗の守護神である龍神(七面様)が棲んでいると言われています。この池の表面を眺めていると、何故か風もないのに水面が波立って、動いているんです。それはまるで龍が水の中を泳いでいる様にも見えます。

 宿坊はお寺の宿泊所であるため、単なるホテルや山小屋とは違います。朝夕にはお勤めに参加することもでき、ご本尊のご開帳もあります。私は別に日蓮宗ではありませんが、それでも普段は見ることが出来ないものであるだけに、ついつい見入ってしまいます。

 そしてもう一つのこの山のポイントは、富士山が目の前に見えることです。更に春分の日と秋分の日には富士山頂から昇った朝陽(ダイヤモンド富士)が敬愼院の本堂に差し込むと言われています。


しかもこの日は太陽の導線が寒川神社→富士山→敬愼院→伊吹山→琵琶湖→元伊勢→大山→出雲大社と繋がっているそうです。なんだか特別な感じがありますよね。もちろん天候などによって必ずしも見れるわけではありませんが、だからこそ見れた時は特別な感じがしそうですね。

 宿坊、龍神、富士山の他にも「ご神木の大いちい」など見所が満載の七面山です。機会があれば是非一度は訪れて頂きたい場所です。

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コメント: 2
  • #1

    なむなむ (土曜日, 19 5月 2018 01:43)

    ご来光、いいですよね。私も何度か伺っています。今度は池大明神のお堂に
    ぜひお参りさせていただいと思っています。またお招きいただけまずように。なむなむ

  • #2

    やまと自然のガイドもんぶらん (水曜日, 30 5月 2018 14:18)

    なむなむ様

    コメントありがとうございます。
    富士山頂からの御来光は気象条件もありなかなか綺麗には見られないようです。
    割合としては三年に一度くらいだとか。誰しもが簡単に見ることが出来ないものであるからこそ、見ることが出来たときにはその感動は何倍にもなります。
    昔の人もそこに惹かれてこの場所にお堂を建てたのではないでしょうか。
    物事には必ず意味があります。すべてが当たり前ではなく、有り難い自然の恵みも感じながら山を楽しんでいきたいと思っています。